2024年11月15日のリリースによると、キャッシュカードの手数料に関しては今までと同じく一定回数無料から変更しない事になったみたいです。よって、結果的に「アプリでATM」が完全無料化するだけで殆ど使用感には影響ない改訂になります。(参考記事)
皆さんは住信SBIネット銀行を使っているだろうか?当銀行はATM利用時の手数料が月に一定回数無料になるという特徴があり、普段からイオン銀行をよく使う僕には非常に優秀な銀行だった。
そんな住信SBIネット銀行が、今年の12月以降からATMの手数料を改訂すると発表。どうやら手数料が無料になったりならなかったりするようになるそうだ。
そこで今回、住信SBIネット銀行の改訂について色々考えていこうと思う。
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改訂内容
早速、今回の改訂内容について確認していこう。
「アプリでATM」を利用で手数料が無料に
まず、12月以降は「アプリでATM」を利用で手数料が無料になるそうだ。今までのように一定回数分無料ということではなく、何回でも無料になる。
一応知らない人のために「アプリでATM」の説明をすると、これはキャッシュカードがなくてもスマホだけで振込や引き落としができるサービスで、財布を忘れた時などには非常に便利なサービスだ。これが今後、手数料無料で使えるようになる。
現在「アプリでATM」を使えるのはセブン銀行とローソン銀行のみ。これら二つの銀行を普段から使っている人には、今回の改訂は朗報だろう。
キャッシュカードでの取引は手数料が発生
これだけだったら単なる改善でしかないが、残念ながら改悪とされる改訂も同時に行われる。
というのも、「アプリでATM」の無料化に伴い、キャッシュカードでの取引は今後手数料が発生するようになるそうだ。今までのように一定回数無料では使えなくなり、必ず手数料が発生するようになる。
これが地味に痛くて、「アプリでATM」に対応していないゆうちょ銀行とイオン銀行が手数料無料で使えなくなってしまうんだ。いくらコンビニはどこにでもあるとは言え、地方では家の近くにないということもあるだろう。
総じて、近くにイオン銀行とローソン銀行がある人には改善で、それ以外のATMを使っている人には改悪という改訂となっている。
今回の改訂で影響がある人
改訂の内容は理解してもらえたと思うから、ここからは今回の改訂で影響を受ける人を確認していく。
「アプリでATM」を使う人
まず、普段から「アプリでATM」を使って取引をしていた人にとっては間違いなく改善と言える。単純に回数に縛られる事なくATMを使えるようになる。
ここに関しては特に不満が出ることはないだろう。
セブンやローソン以外のATMを使っていた人
先ほどもお話しした通り、現在「アプリでATM」に対応しているATMはセブン銀行ATMとローソン銀行ATMのみとなっている。その他、ゆうちょ銀行やイオン銀行はまだキャッシュカードでしか取引ができない状況だ。
つまり、これら「アプリでATM」未対応のATMを使っていた人達は12月から手数料が発生するようになる。これに関してはデメリットでしかない。
特に、近くにコンビニがない人はどこにでもあるゆうちょ銀行やイオン銀行が手数料無料で使えないのは手厳しいだろう。
なんなら、僕もキツいと思っている人のひとり。一番近くのコンビニまでまぁまぁ距離があって面倒だから、近所のイオン銀行を使っていたのに...
もしかしたら今後、「アプリでATM」に対応したATMが増えるかもしれないので、それを期待しよう。
キャッシュカードを使っていた人
近くにセブンやローソンがあるという人でも普段からキャッシュカードを使って来た人の中には、今回の改訂に不満を持つ人はいるだろう。
今後はATMを使うたびにいちいちアプリを立ち上げなければいけないので、「今まではキャッシュカードで済んでたのに、手間が増えた...」という人はそこそこいるような気がする。少なくとも、SNSなどを見る限りでは一定数いそうだ。
とはいえ、改訂されることは決まってしまったので、今後も住信SBIネット銀行を使い続ける予定の人は慣れるしかない。無念。
提携NEOBANK支店の方はほぼ影響なし
ちなみに、今回の改訂の対象はランクアップ制度があるスマートプログラム対象支店のみとなっていて、提携NEOBANK支店に関しては今までとほとんど変わらず使う事ができる。
提携NEOBANK支店というのは住信SBIネット銀行が直接運営していない支店のことで、例としてはV NEOBANKやJAL NEOBANKが挙げられる。
これらの支店も手数料に関しては引き上げられるが、5回までは今まで通り無料で使えるので安心して欲しい。
今回の改訂は改善か否か
というわけでここまで改訂の内容とその影響についてまとめたけど、では今回の改訂はプラスなのか?個人的には、どちらかといえばマイナス寄りの改訂なんじゃないかと思っている。
まず、単純に手数料無料で使える銀行の数が減るのが痛い。無料の回数が減るとかなら現金を引き落とす機会が少ない人はそこまで影響はなかったと思うが、使える場所が減るのは住む地域によってはかなり利便性が下がることになると思う。
また、「アプリでATM」利用で手数料が無料に関しても、月に最低6回以上ATMを使う人でなければ恩恵をほとんど受ける事ができない。
結果的に、恩恵を受けられず利便性だけが落ちたと言う人が多いのではないだろうか。
まとめ
まとめると、今回の改訂は普段から「アプリでATM」を使っている人にはプラス、それ以外の人にはマイナスの改訂である事がわかった。
とはいえ、まだ他の銀行への振り込みが一定回数無料になるというのと、セブンとローソンのATMであればこれからも無料で使えるということで、個人的にはまだある程度の利便性がある銀行として使えるのではないかと思っている。実際、僕自身は今後も使い続ける予定。
しかし、近くにセブンやローソンがない人に関しては別の口座への乗り換えを検討してもいいかも。自分の生活環境に応じて、どう対応するのか考えていこう。